経営者の意思決定を劇的に軽くする「脳の使い方」─脳科学が示す思考整理の3原則

私たちは日々、複雑な判断・多数の課題・膨大な情報に向き合っています。

経営者に求められるのは、そんな膨大な情報の中から本質を見抜き、最適な判断を下す力です。

しかし近年の研究では、こうした状況こそが脳の処理能力を消耗させ、“判断の質を落とす”最大の要因であることが分かっています。

だからこそ重要なのが、脳の働きを理解し、それに沿った「思考整理の方法」を身につけること

これはメンタル論ではなく、神経科学に基づいた“意思決定の再現性を高める技術”です。

この記事では、忙しい経営者でもすぐ実践できる、「脳科学が示す思考の整え方」を3つのポイントにまとめて解説します。


1. 客観的に物事を見る「メタ視点」を持つ

経営者にとって最も重要なのは、冷静かつ客観的に物事を見る力です。

経営者は、社員とは異なる一歩引いた“俯瞰の視点”が求められます。全体を上から見渡すからこそ、誰も気づけない兆しや違和感を捉えられるのです。

よく「リーダーは最後に話す」と言われますが、これは単に控えめであるという意味ではありません。

他者の意見を丁寧に聞き、理解した上で発言する。そうすることによって、社員の中に埋もれたアイデアやチャンスを引き出すことができるのです。

成功する経営者は、特別なひらめきを持つ人ではなく、「傾聴力」と「客観性」に優れた人です。

こうした俯瞰視点は特別な才能ではなく、習慣で磨かれます。

  • 「今、自分は全体の中でどこに立っているか?」
  • 「どの視点で物事を見ているか?」

これらを日々意識するだけで、判断の精度は大きく変わります。


2. 感情を排除せず、「データ」として活かす

意思決定の場面で「感情を排除すべき」と考える人も多いですが、脳科学的には逆です。

感情は脳が発する“重要な信号”であり、判断のヒントを含んでいます。

たとえば、「気が進まない」と感じるとき、その裏には過去の経験、リスク感知、価値観など多くの要素が含まれています。

そんな時こそ、感情を無視せず、こう問うことが大切です。

  • 「なぜ自分はそう感じているのか?」
  • 「この感情は何を伝えようとしているのか?」

このように感情の背景を探ることで、より正確な判断に近づけます。

日々、意思決定を振り返る際にも「なぜそう思ったのか」「どんな感情が働いたのか」をメモを残すことで、感情の理解が深まり、直感の精度が高まります。

成功する経営者は、感情を抑え込むのではなく、"整えて"上手に使うのです。


3. 脳を休ませて創造性を引き出す「余白の時間」

最新の神経科学では、意識的に何もしていないとき最も創造性が高まることが明らかになっています。

これは「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という脳内のネットワークが関係しています。

散歩中、シャワー中、移動中、脳は自動的に情報を整理し、洞察やひらめきを生み出します。

つまり、“意識的に何もしない時間”を持つことが、創造性と判断力を高めるうえで不可欠なのです。

思考の余白をつくる具体例

  • 1日30分だけスマホを見ない時間をつくる
  • 散歩や移動中の“考えない時間”を意図的につくる
  • チーム全体でも「思考の余白」を尊重する文化を広げる

こうした“何もしない時間”にこそ、新しい発想や本質的な気づきが生まれます。

忙しい経営者ほど、この“空白”を意識的に作る必要があります。


脳はマルチタスクに弱い:「見える化」で負荷を減らす

経営者は同時に複数の課題を抱えがちですが、人間の脳はマルチタスクに向いていません

スタンフォード大学の研究では、マルチタスクで生産性が最大40%低下することが報告されています。

だからこそ、複数課題を抱える経営者に必要なのは「頭の中の見える化」です。

  • ホワイトボード
  • マインドマップ
  • タスクの外部化

こうしたツールを使って、脳内の情報を外に出していきます。

そうすることで、頭のワーキングメモリが解放され、思考の整理が進みます。

暗いクローゼットで服を選ぶのは難しいですが、明かりをつければ何がどこにあるか一目でわかります。

思考も同じです。頭の中を“見える化する”ことで、自分がすでに持っている情報や、これから必要なデータが明確になります。

それが結果として、効率的なタイムマネジメントや迅速な意思決定につながるのです。


脳の使い方こそが最大の競争力

経営者の思考の質は、脳の使い方で大きく変わります。

  • 客観的に全体を見る
  • 感情を整えて“情報”として扱う
  • 意識的に余白をつくる

この3つを実践するだけで、頭のノイズが減り、より創造的な意思決定が可能になります。

経営者が「脳をどう使うか」を意識することこそ、これからの時代における最大の競争力と言えそうです。

もし今、「考えがまとまらない」「判断に迷いが出る」「情報に飲まれている」と感じるなら、脳の使い方を整えるセッションを一度試してみませんか。

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    投稿者プロフィール

    濱島ゆき
    濱島ゆき
    カリフォルニア大学サンディエゴ校卒業後、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど、外資系金融機関でキャリアを重ねる。シンガポール勤務を機にコーチングと出会い、国際コーチング連盟(ICF)認定コーチ資格を取得。現在は、国内外の経営者・リーダー層を中心にセッションを行っている。

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