なぜ、成功している経営者ほどコーチングを受けているのか
白いチームと黒いチームが、バスケットボールでパスを回している。その映像を見せられた人に「白チームのパスの数を数えてください」と伝える。集中して数えていると、画面の中をゴリラの着ぐるみがゆっくり横切る。
これは心理学で「非注意性盲目」と呼ばれる現象を示す、有名な実験です。ネタさえ分かってしまえば単純な実験ですが、実際にこの映像を見た人のうち、約半数がゴリラに気づきません。
経営者にも、同じことが起きています。
視界には映っているのに、見えていない。人は、注意を向けているもの以外を驚くほど簡単に見落とします。
集中しているからこそ、見えなくなるものがある
出世し、組織のトップに立った経営者は、社会からも会社からも認められた存在です。頭が良く、実績もあり、周囲から「もう教わることはない」と思われがちです。
しかし実際には、優れた経営者ほどコーチングを受けています。理由はシンプルです。日々の業務に集中し、成果を求められるほど、視界の外にある重要な変化や情報を見落とすリスクが高まるからです。
これは能力の問題ではありません。集中力が高い人ほど、その集中の外側が見えなくなる。経営者として優秀であることと、すべてを見えていることは、まったく別の話なのです。

自分の「当たり前」の中に、見落としがある
コーチングは、知識やスキルを教わる場ではありません。「自分の中にある答えを、自ら見つけるための対話の場」です。
新入社員や若手にとっては、まず学ぶことが必要です。ただ、ある程度の経験を積んだ経営者は、すでに多くの知識と判断力を持っています。次のステージへ進むために必要なのは、外からの指導ではなく、内からの気づきです。
人は誰しも、長年の成功体験の中で「自分の当たり前」に慣れてしまいます。しかしその当たり前こそが、他の人から見れば圧倒的な強みであり、同時に最大の盲点でもある。コーチは利害関係のない第三者として、その「当たり前」にフォーカスし、経営者自身が見落としていた才能や思考のクセに気づかせてくれます。
「自分は大丈夫」と思っている人ほど、実はその確信の裏に見落としがあることも少なくありません。コンサルに「これは無理だ」と言われた話の中に、まだ拾われていない可能性が眠っていることもあります。前提から疑ってみる。その視点の置き換えが、人生や経営の方向を変えるきっかけになることさえあります。

問題は、整理されていないだけかもしれない
複雑に見える経営の悩みも、多くの場合は「ヒト・モノ・カネ・情報」のどこかにボトルネックがあります。問題そのものが見えていない間は、適切な行動を取ることは難しい。
しかし、いったん分解してリスト化できれば、進むべき道筋は驚くほど明確になります。
「分からないこと」「未知のもの」に対して、人は本能的に不安を感じます。その不安の正体は、理解できていないこと自体への恐れです。コーチングを通じて問題の輪郭を具体的に把握できれば、未知だったものは少しずつ身近なものに変わっていきます。
ビジョンが明確になると、組織が動き始める
経営者の最大の役割は、会社を導く方向性を示すことです。ただ、情報があふれる現代では、周囲の意見やトレンドに流され、自分の本来の目的を見失うリスクも少なくありません。
コーチングを通じて、経営者は「自分は何を大切にしたいのか」「どんな未来を創りたいのか」というビジョンと価値観を改めて言語化していきます。コーチとの対話の中で、曖昧だった思いが明確になり、複雑な経営課題がシンプルな一文にまとめられるようになる。
その明快さが、組織を一つにまとめ、社員を動かす原動力になります。シンプルなビジョンには力があります。人がついてくるのは、そういう言葉です。

「聴く力」が、組織の信頼をつくる
人が一番つらいと感じるのは「無視されること」だと言われます。逆に、一番うれしいのは「自分の話を、真正面から聞いてもらえること」です。
経営者が社員やパートナーの話に真剣に耳を傾けるだけで、相手のモチベーションは大きく変わります。コーチングを受けることで、経営者自身が「傾聴の力」を体得します。自らが「聴かれる体験」を通して、人は聞いてもらうことで初めて動くという感覚を、頭ではなく体で理解していきます。
「なぜ社員は理解してくれないのか」
「なぜ思うように伝わらないのか」
その答えの多くは、見えているものが違うだけ、ということが少なくありません。コーチとの対話は、その見えない壁を可視化し、組織の信頼と一体感を生み出していきます。

2回目のゴリラは簡単に気付く
ゴリラの着ぐるみに気づけなかった人も、一度「ここにゴリラがいます」と言われれば、二度目は必ず気づきます。
経営の盲点も同じです。気づきさえあれば、対応はできる。コーチングは、経営者の中にある未開発の可能性を掘り起こすプロセスです。自分を否定するものではなく、自分というリーダーを再構築する時間です。
コーチングの価値は一度体験してみないと分かりにくいのも事実です。
ぜひ一度、私にお話を聞かせてください。
\ お知らせ /
この記事はCOACH-EX(コーチェックス)が制作しています。
COACH-EXは、経営者・エグゼクティブ層に特化したコーチングサービスです。
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セッションはオンライン対応。守秘義務を徹底していますので、普段は話せないことも安心してお話しください。

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濱島ゆき
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投稿者プロフィール

- カリフォルニア大学サンディエゴ校卒業後、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど、外資系金融機関でキャリアを重ねる。シンガポール勤務を機にコーチングと出会い、国際コーチング連盟(ICF)認定コーチ資格を取得。現在は、国内外の経営者・リーダー層を中心にセッションを行っている。
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